たばこは、吸っている人だけではなく、周囲の人々の健康にも悪影響を及ぼします。がんや虚血性心疾患、脳卒中など命にかかわる重大な病気の原因にもなります。
たばこや禁煙について考え、禁煙週間を身につけましょう。
【たばこによる健康被害】
たばこには、5,300種類以上の化学物質と70種類以上の発がん物質が含まれています。脳卒中、心臓病、慢性的な肺疾患、糖尿病、慢性腎臓病など様々な生活習慣病を引き起こします。また、認知症のリスクを2~3倍高めたり、骨折のリスクを高めます。
◆三大有害物質
・ニコチン
血管を収縮させ、血液の流れを悪くします。
・タール
発がん性物質や発がんを促進する物質を含んでいます。
・一酸化炭素
体を酸欠状態にし、動脈硬化や心疾患の引き金になります。
◆受動喫煙による健康への影響
受動喫煙とは、喫煙者のたばこから立ち上る煙、または喫煙者の吐く息に含まれる煙にさらされることです。受動喫煙との関連が確実とされた病気として、脳卒中、虚血性心疾患、肺がん、乳幼児突然死症候群(SIDS)等が挙げられます。受動喫煙が原因で、これらの病気により年間約1万5千人が死亡していると推計されています。
【禁煙による効果】
禁煙に遅すぎることはなく、性別・年齢・喫煙による病気の有無にかかわらず、健康改善をもたらすと言われています。
禁煙後20分 |
血圧や脈拍が正常化する |
禁煙後12時間 |
血液中の一酸化炭素が正常になる |
禁煙後2~3週間 |
心機能が改善する/肺機能が回復する |
禁煙後1~9か月 |
咳・息切れ・疲れやすさが改善される |
禁煙後1年 |
上昇していた冠動脈疾患のリスクが半減する |
禁煙後5年 |
脳卒中のリスクが非喫煙者と同じレベルになる |
禁煙後10年 |
肺がん死亡率が喫煙者の半分になる |
禁煙後15年 |
冠動脈疾患のリスクが非喫煙者と同じレベルになる |
自分のために、周りの人のために、禁煙に取り組んでみませんか?
【問い合わせ先】保健センター TEL 0574-53-2515