~from the Mayor's Desk~
町長の机から 第256回(2023年6月号)
菅田集学校
一昨年4月(2021年4月)下呂市金山地区の4つの小学校が統合することになり、3月に各校で閉校式がありました。その後、4月からは新たに開校した金山小学校に全生徒が通うことになりました。金山地区の4小学校は、金山小(全校生97人)、下原小(59人)、菅田小(47人)、東第一小(44人)で、これら4校を統合し、新たに金山小(新学年の全校生234人)が通うこととなったわけです。
廃校となった4校のうち、菅田小学校は菅田集学校として2022年に生まれ変わりました。地域の方々に愛された「旧菅田小学校」を再活用して生まれた交流施設です。菅田集学校は、「集まる」をテーマにした民間会社運営の地域拠点で、パソコン・スマートフォンをはじめ、IT機器全般の使い方の相談を常時受け付けており、無期限保証付きの中古パソコン(アールピーシー)の販売も行っています。
注目すべきは、この会社が事業主体となり、全国各地の廃校をパソコン・スマートフォンなどのITを活用して再生し、雇用創出を含めたさまざまな面から持続可能な地域づくりに取り組んでいこうとしている点です。会社案内によれば、菅田集学校は全国8校目のプロジェクトで、今後2025年までに全都道府県に1校ずつの開校を目指しており、将来的には全都道府県に4~5校ずつ開校予定といいます。
富山県立山町の谷口集学校では、「子どもを遊ばせる場所がない」という要望に対し、校内に「でこぼこひろば」「ふらっとテラス」というスペースを開設。週末を中心に、たくさんの親子連れが訪れているそうです。
兵庫県丹波市の芦田集学校では、学校の記憶を大切にしながら、いまの時代に合うようなリノベーション(既存の建物に大規模な工事を行い、価値を高めること)を行い、過去と未来の芦田小学校を再現しています。
感謝祭、夏祭り、文化祭、産業祭など地域イベントにも積極的に取り組んでいます。
一度、下呂市の菅田集学校を視察してみようと思っています。後日、ご報告します。
川辺町長 佐藤光宏